明治ホールディングス株式会社 代表取締役社長 川村 和夫

現在も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るい、引き続き世界中が困難な状況下にあります。罹患された方とそのご家族の皆様の1日も早い回復をお祈り申し上げるとともに、最前線でご尽力いただいている医療従事者、保健・行政機関の皆様をはじめ、生活を支える物資の生産や供給などに携われている関係者の皆様に深く敬意を表し、改めて感謝申し上げます。

今社会にはCOVID-19の影響により経済活動の低迷やそれに伴う倒産、失業者の急増など、負の影響が大きく影を落としています。これに伴い人々の価値観も大きく変化し、持続可能な社会をどのように構築していくかについて一層関心が高まってきていると認識しています。明治グループは、「栄養報国」という創業の精神を大切にしながら、SDGsという言葉がない時代から事業を通じた社会課題の解決に取り組んできました。「食」と「薬」の領域で社会に貢献する企業として、こうした困難な時代だからこそ持てる力を最大限に発揮して課題解決に取り組んでいきたいと考えています。

2021年度からは、サステナビリティを経営の中心に据えた2023中期経営計画を掲げ、「明治ROESG®※1」という指標のもとグループ全体でサステナビリティ活動を加速化させていきます。特に、「長期環境ビジョン」で掲げた2050年のカーボンニュートラルの実現に向けてCO2削減の取り組みを加速するとともに、責任あるサプライチェーンの構築を目指した人権や環境に配慮した調達活動の強化など、従前以上に視野を広げた新しい取り組みを展開してまいります。また社内においては、各職場に新たに「meijiブランド推進リーダー」を配置し、新スローガン「健康にアイデアを」の具現化および従業員一人一人のサステナビリティへの理解浸透を促進する体制を強化しました。明治グループの従業員一人一人が社会課題を自分ゴトとして捉えることで、日々の業務を通じたサステナビリティ活動の加速化を図ります。

また、明治グループは「国連グローバル・コンパクト」に参加しており「人権・労働・環境・腐敗防止」に関する10原則を支持※2しそれぞれの改善に取り組んでいます。このように外部団体とも連携しながら、世界の人々が笑顔で健康な毎日を過ごせる未来社会の実現を目指してまいります。

  • ※1 「ROESG」は一橋大学教授・伊藤邦雄氏が開発した経営指標で、同氏の商標です。
  • ※2 国連グローバル・コンパクトへの参加はこちらをご覧ください

2021年7月